島耕作の農業論を読んでみた!農業は本当にクリエイティブでカッコイイ仕事なのだろうか?

島耕作の農業論 (光文社新書)

結論:農業はカッコイイ仕事です(真剣

どうも、きんたです。
今回は新書である「島耕作の農業論」を読んでみてのレビューを書きたいと思います。
この本は島耕作シリーズの作者である弘兼憲史さんが書いた本で、現在会長島耕作を連載中です。

この会長島耕作は農業を軸に話が進んでいく漫画です。
正直、私は島耕作を読んでいませんが、「島耕作の農業論」は楽しむことが出来る本でした
島耕作シリーズを読んでいなくとも、農業の関連本と思ってお手に取ってみては如何でしょうか。

「島耕作の農業論」は新規農業従事者に読んでもらいたい一冊!

2015-12-31 10.48.46

「島耕作」という名前を聞いたことがある人は多い事だろう。
1983年からモーニングで掲載されている作品で、当時はまだ島耕作は課長だった。

そんな島耕作は部長ー取締役ー専務ー常務ー専務ー社長と経験し今では会長である。
現在の会長島耕作は環境問題や食料問題をテーマに描かれている漫画である。

その中でも農業を題材にした話は多く、農業に興味がある人には是非読んでもらい作品である。(しかし、私は漫画は読んだことがない)

この「島耕作の農業論」という本は農業の事に焦点を置かれている内容だ。
目次を紹介してみよう。

  1. 農業こそメインド・イン・ジャパンを!
  2. 日本の農業はおかしいことだらけ
  3. 合理的農業国オランダに学べ
  4. 誰が「米」を殺すのか
  5. 攻めの農業が日本を元気にする

全部ではないが章を掻い摘んでみた。

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日本の農業はおかしいことだらけなのか?

この本の中で日本の農業はおかしいことだらけという章がある。

読み進めて行くと、農協、食料自給率、国をあげての政策の事を書いている箇所が多い。
特に私が実際に農業をやり始めた時に感じた葛藤とこの本で書かれていることが一致する箇所があった。少し紹介したい。

それは非農家が農地を買い、農業を始めたい場合でも日本は非農家は土地を買うことのハードルが高い。ほぼ100%つてなどがないと農地を手に入れられないのだ。
農業を志しても農業が出来ない。その理由は以下の通り。

農地取得にかかわる基礎知識ー農林省

農業委員会が許可するか否かは、農地の受け手(男性でも女性でも農業生産法人でも)が、農地を効率的に利用するかどうかについて、受け手の農業経営状態、経営面積等を審査して判断される。

こんなおかしなことが書かれている。
農業を始めたい人は農業初心者でもあるにも関わらず、このような規定によって、農業に従事する人のハードルを上げているのである。

農業経営状態なんてあるわけがない。経営面積なんてある訳がない。おかしな話です。

これに対し、本書では農業政策を根本的に変え、企業などが農業に参戦し雇用を生み出していく必要があるとも書かれている。

農業大国オランダについて

この本で面白い点はオランダ農業に触れている部分だ。

国土面積は日本の約9分の1、人口は約1700万人、ことらも日本の約8分の1だ。
国土が小さい国だが、農業大国のオランダ。農業に従事している人なら聞いたことがあるだろう。そしてオランダ式農業を模範とし日本の農業は変わっていく・・・

ということも散々聞いてきたことだろう。この本もそうだ。農業大国オランダに学ぼうというスタンスで書かれているが、同時に全てをマネする必要がないことも書かれている。

著者は実際にオランダに取材に行き、オランダの野菜生産工場を見学している。
オランダの農業のすごい点は以下

  • 農産物・食料品輸出額はランギキングで2位
  • 大学で農業コンサルタントを育成する
  • 露地栽培ではなく、工場で気温や養分、苗をコンピューター管理
  • 輸出にてきした作物の栽培

この他にも色々挙げられているが上記がオランダ農業のすごい点だ。

特に農業コンサルタントを育て、コンピューター管理された農業生産工業で輸出に適した作物を戦略的に栽培している。
ITと農業は良く合うと言われているのもオランダ農業が発端だ。

この中で日本は輸出に適した作物を育てるという点ではオランダとは合わないかもしれない。
それは立地的な物で、オランダ内陸部で周囲を他国に囲まれている。
方や日本は島国で輸出するにもコストがかかってくる。

しかし、TPPが調印され関税引き下げが行われそうな昨今、オランダ農業を見習わなければいけない部分もあるだろう。

オランダについて書かれている部分もそうだが、この本は総じて読んでいて農業の可能性を感じられる一冊となっている。

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日本の農業は可能性しかない!

過去と同じ農業のやり方だけではなく、色々チャレンジすることで農業の可能性を引き出すことができると改めて感じられる一冊(さっきも書いた笑)

というのも、今までは農業というと職人的な部分が多く、土地を持っている人が世襲的にやっている仕事の感が強かった。

食べ物を作るのは難しい

そう思う人も多いし、最初に紹介したように新規で参入するもの難しい。

しかし、昨今農業に従事する若者が増え農業を盛り上げようとする動きが起こっている。
これは本当に素晴らしいことで、次を担う世代が、人間が生きる上で一番重要な食を守ろうと考えている。

この流れを止めず、農業従事者は横の繋がりを強める必要があると考えている。

農業は本当に楽しい。
最高の仕事である。

これからの日本の農業の発展を支える人材に一人、一人なっていく必要がある。

島耕作の農業論 (光文社新書)
弘兼 憲史
光文社 (2015-07-16)
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