トマトの実が割れた!
せっかく美味しく色づいたトマト。完熟をトマトを目指していたら裂果してしまった。そんな経験ありませんか?
今回はトマトの実の裂果(割れ)の原因と対策について紹介していきます。
せっかく栽培しているトマトなんだから、最高の見た目で収穫したいですよね。
トマトの裂果の原因は?
おはようございます。今日はトマトを収穫したので、裂果したミニトマトをつまみ食い。 pic.twitter.com/bpVNjpwa5J
— 東農園 (@higashino_en) 2016年8月29日
トマト栽培をしていると割れたトマトに出会ってしまう(あわよくば出会いたくない)ことがあります。
実が割れることを「裂果」と言います。ってそのままやないかい!ってツッコミはやめてください(泣。
裂果したトマトは商品性が低くなり、良く育った実に発生することから、被害が大きくなる恐れがあります。特にトマトメインの農家さんにはつらい現実でしょう・・・。
では、一体なぜトマト実が割れてしまうのでしょうか。
トマトの実が割れる原因は?
トマトの実が割れる主な原因はトマト内部の水分変化、外気の湿度の変化によって発生することが分かっています。
どういうことか言うと、乾燥が続いた後に急激に雨が降った場合などに株が一気に水分を吸収してしまい、果実内部が膨張してしまう。そして、皮が膨張に耐えらえるず裂けてしまう。
これはトマトだけに限って起こることではなく、色々な作物に起こることです。
恵みの雨のはずが、思わぬところで作物に被害が出ることがあるのです。
特に最近は完熟トマトを収穫するところが増えていますが、完熟トマトを収穫しいざ出荷した後に箱を開けてびっくり!裂果しているではないか!なんてこともあるようです。
これは、ハウス内の栽培環境よりも出荷先が低温で温度差が激しいことで起きるようです。
なるべく収穫したトマトは低温にならぬよう注意が必要です。
裂果の対策法
裂果の対策法は「極端な乾燥と過湿を防ぐこと」になります。
極端な乾燥と過湿が続いた後に裂果の症状は出やすいので、ポリフィルムを張ったり、藁を株元に敷くことで乾燥を防ぎましょう。
乾燥を防ぐ方法以外に、株に雨よけを設置する方法です。
水やり以外で雨が当たると、過剰に水をあげてしまうことになります。
ポリマルチで乾燥防止をして、雨よけで雨が当たらないようにしてください。
ビニールトンネルなら、雨よけには最適です。
プランター栽培の場合、上のような雨よけを使うのは難しいと思います。
その場合は、プランターを雨が当たらない場所にずらし、支柱の上からビニールをかぶせてみましょう。
雨が降ってきた!って時にビニールをかぶせるだけで、裂果対策になります。
※ちなみに、株にビニールをかぶせるだけではダメです。根元に雨がかかると、株が水分を吸います。これで私は失敗しました。
裂果に強い品種を育てる
トマトの品種には「裂果に強い品種」も存在しています。
品種にこだわらない場合、「サンロード」や「麗夏」がお勧めです。
まとめ
今回はトマトの裂果について原因や対策を紹介しました。
完熟トマトを目指すとどうしても裂果が起こりやすいですが、対策をしっかり講じることで裂果は防ぐことが出来ます。
僕自身、トマトの裂果でかなり苦しめられて、雨よけを買いました。
是非、皆さんが美味しくて見た目がいいトマトを栽培出来ることを応援しています。
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