虫と言っても畑の作物に悪さをする害虫と、かたやその害虫を捕食する畑のヒーロー的存在の天敵達が存在する。
人間が栽培する作物に対して悪さするかしないかで、天敵・害虫、呼ばわりされる虫たちには、若干申し訳ない気持ちもあるが、
こちらも美味しい作物を育てている一農家の身。
生計を立てられなくなるのは非常に困る。
害虫たちにはしっかり成敗されて頂こう。
ということで、今回は身近に存在する天敵たちを紹介していきます。
ささっ、先生達、お願いします。
身近に存在する先生達
テントウムシ
まずは害虫対策で有名なテントウムシ先生の紹介です。
そのカワイイフォルムから想像もつかないが、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシを捕食してくれるすごい虫なのだ。
アブラナ科を育てている人はご存知の通り、被害にあいやすい作物にテントウムシが居ると安心してしまう。
ちなみに無農薬でアブラムシ対策をしたい場合は以下の記事も参考にしてほしい。
種類によってはと、先ほど書いたがテントウムシは大きく分けて3種類に分類できる。
- アブラムシやカイガラムシを捕食する肉食系テントウムシ
- うどんこ病などの細菌類を食べる種類
- ナス科植物などを食べる草食系の種類
ここで重要なのは全てのテントウムシが益虫ではないという点だ。
実は3番目のナスなどの植物を食べる草食系のテントウムシは害虫にもなってしまう。
ほとんどの場合は畑にとってはヒーローだが、害虫にもなりかねるということは頭に入れておいてほしい。
クモ
クモも害虫対策に一役買ってくれる畑のヒーローです。
クモと聞くとクモの巣がまとわりついて嫌なイメージをする人もいるとは思いますが、実はいいやつなんです!
害虫駆除をしてくれると知っていれば、クモの巣位は我慢できますよね…。
作物に被害が出る方がよっぽどいやだと思うんですよね。
カマキリ
少年達のヒーロー!カマキリ先生はなんといっても格好いいフォルムで人気ですよね。
両腕に鋭く光るカマで畑に害虫をばっさばっさと捕食していきます。
動くものをエサとする習性があるので、ほとんどの害虫を駆除します。
しかし、この習性がゆえに畑の益虫であるテントウムシが捕食されることもありますのでご注意を…。
ヒラタアブ
シラー・ペルビアナにホソヒラタアブがいました。#虫 #虻 #アブ #ハナアブ #ヒラタアブ #花 #シラー #シラー・ペルビアナ pic.twitter.com/nR7skHu0Ye
— Anytime (@anytime_gate) 2017年5月14日
アブラムシノコロニーに産卵し、羽化した幼虫がアブラムシの成虫・幼虫を捕食してくれます。
その光景を想像するとゾッとしますが、アブラムシ駆除の専門業者のヒラタアブ先生。
カエルやトカゲ、鳥類などの脊椎動物も害虫を退治してくれる
害虫対策の面だけ考えれば、カエルやトカゲ、チョウ類も害虫対策をしてくれます。
しかし、鳥類は害虫だけを食べるわけではないし、カエルなども同じです。
庭先や家庭菜園で活躍してくれるのは少し難しいかもしれませんが、そういう面がある、ということは覚えておいて損はありませんよね。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は家庭菜園や畑で身近に存在する天敵・益虫などを見てきました。
もう一度紹介すると…
- テントウムシは種類によっては害虫駆除をしてくれる
- クモも多くの害虫を駆除してくれるのでクモの巣を見ても嫌がらないで
- カマキリは少年の心をくすぐる
- ヒラタアブはアブラムシのコロニーを内部から崩壊させるすごいやつ
こんな感じでしょうか。
虫や動物のことを勉強すると家庭菜園も更に楽しくなります。
是非、害虫を駆除してくれるヒーローたちをこれからも応援していきましょう。