芽キャベツの花が咲くと春の訪れを感じるようになりました。
黄色で可憐な花が一斉に蕾を膨らませる様に、毎年驚かされています。
思えば、芽キャベツを中心に栽培をし始めて早3年が経ちました。
3年前の私は、実家長野にUターン転職をして農業を始めました。そうか、もう長野での生活も3年が経つのかと、この記事を書いている瞬間、驚きました。
人間の一生なんてアッという間に過ぎていくのか
と。
芽キャベツの花言葉は「快活な愛、小さな幸せ」
快活な愛ってなんだろう…。
快活という言葉を調べると、「朗らかで生き生きしている、明るい性格(のさま)」
そして、もう一つ、「小さな幸せ」
芽キャベツの花が教えてくれた快活な愛とは
快活という言葉を聞くと、どうも活発で元気がある様を思い浮かべてしまう。
どうもこの言葉と芽キャベツの可憐で綺麗な花のイメージとはかけ離れている気がしていた。
3年目の芽キャベツのシーズンを終え、
今になってよくよく考えると、可憐で小さい黄色からは
「小さい黄色が冬の終わりをつげ、これからは新しい春の訪れを告げる」役割を担っていると考えるようになった。
芽キャベツの花言葉は春の到来とマッチすると今では感じている。
冬の終わりに咲く黄色の花
私の好きな作家で星野道夫というカメラマンであり、文章書きがいる。彼はアラスカの大地で写真を撮り続け、文章を書き続けた。
芽キャベツの花を見ていると彼の作品の中の言葉を思いだす。
アラスカの冬は本当に過酷で家から出られない日も続く。
人々は雪解けを待ち、春の到来を今か今かと待ち望んでいる。
冬が終わり、春になると一斉に花が咲き、熊も冬眠から目を覚ます。
人も動物も春になると嬉しくてたまらないんだ。
こういうことが短編の文章に何回も何回も登場していくる。
冬が過酷だからこそ、春が来た時の喜びははかりしれないんではないか。
その春の到来をこの黄色な花が知らせるのである。
冬の間に縮んだ心の緊張をこの黄色花がほぐしてくれる…ように。