有機農業を取り巻く嘘と本当 -ぶっちゃけ有機だから美味しいし安全な訳ではないよ-

有機農業と聞くと皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。
ー安心・安全
ー美味しい
ーなんとなく体に良さそう

私自身、有機農業を目指し無農薬で野菜を育てている者として上の様なイメージを持っていました。
しかし、実際有機農業をやり勉強を続けていく中で上のイメージは社会に植え付けられたものにすぎなかったことが分かりました。

有機農業を取り巻く嘘と本当

trueorfaulse

有機栽培は慣行農業(農薬などを使う農業)に比べれば手間が掛ります。
慣行農業では作物が病気にならぬよう農薬を使い、雑草が生えぬよう除草剤を撒きます。
有機農業ではこれらの農薬を栽培手法の理由から使いません。

農薬を使わないから安全!安心だろ!と思う人が多いと思いますが本当にそうでしょうか?

土地への残留農薬や人体への影響が叫ばれた1960-1970年代の頃の農薬は確かに、農薬散布中の事故が多かったでしたし、残留性も高い農薬が多かったです

しかし、現在の農薬は研究に研究を重ね、残留性が低い物が多いのが事実です。
規制も厳しくなっているのも事実です。

そのような農薬を使っている慣行農業で作られた物と、有機栽培で作られた野菜はそこまで遜色ない物になっています。

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有機栽培で作られた野菜は美味しいの嘘

有機栽培だから野菜が美味しいというのは嘘です。
有機栽培でも美味しくない野菜は沢山あります。

では野菜の美味しさを決めるのはいったい何でしょうか。

野菜の味を決める大きな要素は三つあります。
栽培時期(旬)、品種、そして鮮度
僕はこれを「野菜の美味しさの三要素」と呼んでいます。

ー出典:キレイゴトぬきの農業論 久松達央

この三要素は私も農業をやっていて大切な三要素だと思っています。
上の本の中で久松さんは必然的に有機農業は上の三要素を満たしやすいとおっしゃっています。

スーパーに並べられたしなびている野菜を見て、美味しそうと思う人はいるでしょうか。
なるべく鮮度を保ち、早く消費者に届けられる野菜が多い有機野菜は必然的に美味しい野菜になると思っています。

有機栽培の野菜が美味しいのではなく、有機栽培で作られた野菜は美味しさの三要素を満たしているから美味しいのです。

2015-12-06 07.11.23

ではなぜ有機栽培をする人が多いのか

有機栽培をしている人は、上のイメージを前面に押し出している人もいます。
私もそうでした。

しかし、今の私が有機栽培をする理由は以下の理由にあります。

  • 畑の生態系を守りつつ自然に近い形で作物を育てたいから
  • 作物本来の力を引きだし栽培したいから

上の2点になります。

昔の様に安心・安全な野菜を育てたいという思いはどこかに行きました。

有機農業を取り巻く現状を理解している消費者の方は増えて来ていて、安心・安全だけが売りになる時代ではありません。
しかし、農薬を使わず栽培を続けるのは一つ目の黒●の理由が大きいと考えています。

人体への影響もほぼないですし(何事も摂取しすぎなければ)、残留性も高くない。
しかし、畑に住む生物達にはどうでしょうか

農薬を撒くことにより、虫を殺し、除草し、それに伴う生態系への影響がない訳ありません。
有機栽培は特に生態系を大切にしながら、恩恵を受けながらの栽培手法です。

人間には影響はすぐにはないでしょうけども、近い将来我々人間は生態系を壊す恐れがあるでしょう。
そうならないように私は有機栽培を選んでいます。

自然の力を使わせてもらいながら、環境と人間のいい関係を続けたい人が有機栽培をしている人には多いと考えています。

上の本が非常に有機農業に触れられている良い本です。
是非読む事をオススメしたい一冊になります!

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