海外の日本語教師養成講座ってどうなの?卒業した人に日本との違いを聞いてみた。

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日本で受講するか海外で受講するか、その二つの選択肢には大きな違いがあります。

日本で日本語教師養成講座を受講する場合は、期間は約1年~1年半かかります。大学で日本語を専攻している場合受講しなくても資格を手に入れられます。

逆に海外で日本語教師養成講座を受講すると最短で三か月で資格を取得できます。

期間だけみると海外での三か月というのは大変魅力に感じますよね。でも受講期間だけで選ぶと大変なことになるので、海外で受講する場合の注意点を見ていきましょう。

日本と海外での養成講座の違いは?

まずは日本の養成講座から見ていきましょう。

比較対象としてヒューマ〇アカデミーの日本語教師養成講座を見ていきます。

受講料

530,000円(税込 572,400円)

※教育訓練給付金対象講座により学費の20%(上限10万円)が給付されます。申請期間がございますので詳しくは校舎へお問合せ下さい。

月々6,000円から学べる!

※学費の20%(上限10万円)が給付されます。※申請期間がございますので詳しくは校舎へお問合せ下さい。
※テキスト代が別途必要になります。
※入学金¥32,400が別途必要です。
※教材費は受講校舎によって異なる場合があります。
※分割払いの支払額は支払回数や利率により異なることがございます。

出展:ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座HP

受講期間

約1年間 (180分×109回)

 

まず、1年間180分の授業を109コマ取ることになります。

1日、授業をみっちり受けるというよりかは、1年間を通し109コマの単位を取得していく中で文化庁指定の420時間を終了しましょうというシステムになります。

 

学校は違えど、日本での日本語教師養成講座はこんな感じになります。

 

それでは、海外の方はどうでしょうか。

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私が受講したオーストラリアの日本語養成学校の例

私はオーストラリアの日本語教師養成学校を受講しました。

オーストラリアの養成学校のコースは約11か月(約というところに注意)。つまり三か月あれば最短で日本語教師の資格を手に入れることが出来ます。

先ほども説明した日本語教師になるには文化庁が指定する420時間を勉強する必要がありますが、三か月で420時間を終了させるためには・・・・・

1日7時間、みっちり日本語の勉強をする必要があります。(週5日開校

さて短い期間の内容が気になるところですが、先に金額を見ていきましょう。

私が受講した学校は三か月でオーストラリアドルで7500ドルでした。現在(2017/02/23)は1ドル87円なので65万2千500円

ここに海外で住むことになるので、日々の生活費、食費等かかってくるので、

正直、日本で受講した方が価格メリットはあります。

(私が渡豪していた時は1ドル約70円ちょっと。安かった。)

少しまとめてみると

日本の日本語教師養成講座

  • 1年間という長い期間で受講できる。
  • 合計の金額は海外よりも安い(海外で受けるためには交通費、生活費が掛る)

海外の日本語教師養成講座

  • 日本よりも短い期間で資格を取得できる。
  • 日本よりも講座金額が高くなる可能性がある。

こんなところでしょうか。

金額と受講期間を見てきましたが、今度は詳しい内容を見ていきましょう。

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日本の講座は座学中心?

日本語教師を学ぶ場合、大きく分けると座学と実践に分けられます。学校によっては多少のウェイトは違ってきますが、

日本の養成講座は座学が中心だと考えてもいいと思います。

日本語教師養成講座は実際に生徒になりきって授業のロールプレイングをして教壇に立つ授業があります。

教壇に立つことは教師のスタートラインに立つことと同じことで、皆さんの日本語教師生活の新し1歩ともいえます。

日本での講座の場合は受ける人数が多く、一人一人にこのロールプレイングをする授業が与えられません。

正直言うと、日本語教師の授業で求められる能力というのは座学<実践だと考えています。

もちろん、日々の勉強をおろそかにしていいと言っているわけではなくて、実践の中にこそ、日本語教師という仕事での大切なものがあると思っています。

私が学んだ学校では「座学は日本語教師になってからでも身に着けることが出来る」でも、日本語教師になる前から教壇に立ったという経験は、日本語教師としてのスキルとして血となり、肉となっている。

そう教えられました。

海外の日本語教師養成講座は少人数制

日本が座学中心に比べ、海外の場合は実践中心のカリキュラムになっています。

教師として必要な教案を書き上げる、仕上げるときに文法を学びながら、主体的な授業が行われます。

ここでいう主体的な授業とは、先生が前に立って黒板に文法説明をするといった日本の学校の方式ではなく、生徒が主体になって先生が補助していく授業になっています。

最初の頃は、とても苦労しましたが、こういうった経験が教師として役にたつというのを卒業してから経験するわけなんですよ。

少人数制なのでロールプレイングをものすごく、めっちゃ、すごくします。日々の教案作りに終われる毎日で、正直効率が悪い人は寝られない日々も続きます。

ロールプレイングをした後は、先生、生徒からのブラッシュアップを通し、授業の評価をします。この時に、授業の進め方を実際に教えてもらい、実践していくのです。

このやりかたはPDCAサイクルの元行われていると私は思っていて、とても効率のいい授業の進め方だと思っています。

なぜ、日本と海外でこんなにも進め方が違うのでしょうか?

日本の養成講座は日本での日本語教師活動を想定。海外の養成講座は海外での日本語教師活動を想定

日本の養成講座を終了し、日本語教師を仕事として働いていく場合は太いパイプでつながっている日本語学校への斡旋があります。

日本に来る日本語受講者(以後受講者)は日本に来る前に、ある程度は日本語を勉強してきている、つまりは基礎が出来ている人が多い

その為、授業の中で必要なスキルは教壇に多く立ったという経験より、どう日本語を教え、どう日本語を理解させるかを中心にした講座構成になる

方や、海外に日本語教師養成講座を修了した人は

海外の日本語学校で働きたいという人が多いのが事実で、海外の受講者は日本語に触れる機会も日本人と話す機会も、そして、体系的に学んでいない受講者が多い

その為、日本語の座学中心よりも、教壇に多く立ち、日本語を学習者にどう理解させるかという、実践的な、いわば経験をおおくする必要が出てくる。

ここまで見ていくと、あなたはどっちで日本語教師養成講座を受けるべきかが見えてくると思う。

海外と日本の日本語教師養成講座の違い

さてさて、日本と海外の養成講座の違いを見てきましたが、まとめると以下のようになる。

日本の養成講座

  • 実践的な授業よりも座学中心
  • 日本に来る受講者目線での授業の進め方(基礎が出来ている人向けが多い)
  • 1年を通しコマを取得していく
  • 日本で日本語教師を目指している

海外の養成講座

  • 短い期間で日本語教師の資格を取得できる。
  • 海外での日本語教師として活躍したい人向け
  • 海外で生活しながら、日本語教師を目指せる

こんな感じだろうか。

ちなみに、海外の場合短い期間だがみっちりやる。本当にみっちりやる。よく考えてほしい。

日本語教師に必要な420時間を日本では1年かかるのに対して、海外は三か月でやるのだ。それはすごいスピードだし、とにかく根を詰めてやることになる。

しかし、私が卒業した学校は苦労が多かったが、卒業生は「受講してよかった」と言っている人が多い。

将来どこで日本語教師として働きたいのか。それで飯を食っていきたいのか?それともボランティアでいいのか?

その辺をしっかり考えて、選ぶ必要があると思う。

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