海外に行くと必ずスーパーに行くようにしています。現地の人がどんな食べ物を食べているかを知ることで現地の人のライフスタイルが分かるからです。
上の写真はタイのスーパーマーケットに行ったときもので、驚くべきことに手前の果物を抜かしすべてオーガニック野菜なんですよ。こんな光景日本にスーパーでは見られないので驚きました。
タイでは当たり前のようにオーガニック栽培がされた作物が出回っています。恐らく日本のスーパーよりもオーガニック食品を陳列するスペースを取っているし、それだけタイ国内ではオーガニック食品に興味関心があることが伺える。
タイのオーガニック食品
写真を見るとラベルにオーガニックの文字
これは葉物野菜ですがタイ語でなんの野菜か分かりませんせんでした。もちろんオーガニック。タイ語に詳しい方、なんていう野菜なのか…教えてください。お願いします。
もちろんトマト、ナス、キャベツもオーガニック食品が多く陳列されていました。また現地でよく食べられる野菜も当然オーガニック野菜として出回っていて、タイでは間違いなくオーガニックブームが来ています。
スーパーの一角をオーガニック野菜が占拠している光景で日本ではあまり考えられないと驚きを隠せませんでした。
種類も豊富で値段もそこまで高くない。タイ人は非常に食べ物に気を使い健康に興味関心があることが分かりました。ではなぜ、タイではこれだけオーガニックに関心があるのだろうか?
なぜタイでオーガニック野菜ブームが来ているのか?
なぜここまでタイでオーガニック野菜ブームが来ているのか?それはタイでは昔から中国から多くの野菜を輸入していた経緯があります。
しかし、現在はインターネットの普及で誰でも簡単に農業についての情報にアクセスでき、農薬をバンバン使っている写真や動画が多くシェアをされている。日本でも中国野菜や中国商品に嫌悪感を示す人が多いが、タイでも同じ。中国産の野菜は怖くて買えないという人が多いとのこと。
そしてオーガニック野菜が流行っているもう一つの理由が、タイの野菜は産地表示がされていないという点。
産地表示されていない野菜を手に取り、「この野菜は本当に安全な環境で栽培されているのか?」と消費者が疑ってしまい、疑った消費者はオーガニックなら安全だと思う訳です。タイでは、信用を得る意味で「オーガニック野菜」を選ぶ国民が多いということになる。
日本では栽培者の顔が見える野菜が多く売られている。これは野菜をどんな人が作っているのか?そしてその野菜は本当に安全なのか?という一つの指標になっているはず。
タイでも今後、こういう消費者の顔が見える農業がはやってくると思うが、それよりも大規模でオーガニック野菜を栽培して卸している業者が強い。
タイを訪れてみて、どこの国も「食の安全・安心」をオーガニックという名前で買いたいのは同じなんだと感じました。
確かに少し値段は張るが、中国産を買うよりかはいい
私もそうだが、中国産にすごく嫌悪感がある。安くて大量に買えるが、本当に消費者は安すぎる商品を求めているのか?
安いには理由があるということを消費者は分かっている。消費者は馬鹿ではない。
先進国だから、途上国だからという垣根を越えて、すべての人は安全・安心の食べ物を買いたいと思っていることが分かった。
そりゃ当然そうだ。食べることは生きることで、食べたものでその人が作られるのだから。
これからもますますタイでのオーガニック食品の広がりは増していくはず。EU諸国でもオーガニック栽培を推奨している国は多いが、タイも近い将来、オーガニック栽培を率先する立場になるかもしれない。
そんなことを感じたタイのスーパー巡りでした。