ピーマン栽培は初心者家庭菜園の人からベテランまで楽しめる作物ですよね。
家庭菜園をしていると、どうしても病気とは無縁になれず、また対策方法などが分からなければあたふたしてしまいます。
そこで今回はピーマン栽培でよく目にする症状を写真を見ながら見ていき、また対策方法をまとめていきます。
ピーマンの病気
ピーマンの病気で有名なのは「モザイク病」・「軟腐病」・「疫病」・「タバコガ類の被害」などが挙げられます。
もちろんこれ以外の病気もピーマンはかかります。
詳しく一つずつ病気を見ていきましょう
モザイク病
じゃがいもがウィルス性のモザイク病に感染していたことがわかった
スーパーで売ってるじゃがいもは保菌している可能性が高いらしい(食べるぶんには問題無い)
検定済みの無菌種芋に感染されるのは困るので泣く泣く全て取り除くことに… pic.twitter.com/oHIZfqOejt— MOSS (@fromamida2) 2017年5月1日
モザイク病はウイルスによる病気で、発病すると葉・果実にモザイク状の模様が出ます。
(モザイクが白かったり黒かったり…とにかく斑点が出たら要注意)
葉が細くなったり、葉脈が濃くなったりと割と分かりやすい病気です。
ピーマンだけではなく、色々な作物で発症し、生育を阻害する病気のため収穫量が落ちることが一番の問題です。
モザイク病の原因と対策
モザイク病が発病するもっとな原因は、病気にかかった株の汁液を吸ったアブラムシ類が別の健康な株にウイルスを移すことです。
正直、薬剤では改善できないので、ウイルスを媒介する害虫類を寄せ付けないことが重要です。
対策としては…
- 防虫ネットで害虫予防
- 定植時にアブラムシ類、コアジラミ類、アザミウマ類に適用のある粒材で土壌処理
こんなことが挙げられます。
一番の対策はアブラムシの飛来を抑えることが有効です。
アブラムシはキラキラしたものを嫌う性質があります。シルバーマルチ・シルバーテープを使いアブラムシの飛来を抑えましょう。
僕はシルバーマルチの代替品としてアルミホイルを下に敷いてみました。
結構効果があったのでオススメです。
また、CDなどをピーマン株の近くにぶら下げるのもアブラムシ対策としては効果があります。
キラキラしたものなら、基本効果があります。
家庭にあるもので対策がしやすいです。
山南農園・育苗ハウスのズッキーニが大きくなってきたので、アルミのガスレンジマットを敷いてやりました。アブラムシなどの害虫対策です。アブラムシはキラキラしたものが嫌いだとか・・・ pic.twitter.com/puENdHn8ia
— 日時計工房 シリウスファーム (@siriuskochi) 2017年4月11日
この他にアブラムシ対策は色々あるので、色々試してみましょう。
それでも病気になった場合は、株をすぐ引き取り、密閉してゴミとして出しましょう。
他の植物に移る前の対策が大切です。
軟腐病
軟腐病の特徴は土際から腐敗して悪臭を放ちます。(結構くさいです…)
カリフラワーですが黒っぽく見えるのが軟腐病と言う病気です。原因は鳥害予防と霜対策でミニ温室に入れて栽培したからでしょう。ここ数日の暖かさで室内温度と湿気が上がったんでしょうね。殺菌剤を散布。残念ながらまだまだ無農薬で栽培出来る品種が少ないです。(TT) #いわき #福島 #農業 pic.twitter.com/WLAn18UJdE
— ウルア (@tamehati) 2017年3月7日
結球野菜に多い(キャベツ、レタス、たまねぎ)などに多い病気ですが、ピーマンでも発症する病気です。
対策としては、水はけのよい環境を作ることが大切です。
軟腐病の原因は細菌なので、細菌類が生息する雑草や根のまわりを綺麗にすることを心がけましょう。
後は台風、梅雨の時期は細菌が雨で跳ね上がり実につくので、マルチなどで対策をしましょう。
シルバーマルチを使えば、アブラムシ対策にもなります。
もし軟腐病にかかってしまった場合はヤシマストマイシンがおすすめです。
輪紋病
輪紋病 pic.twitter.com/iNRvm4Rwuv
— もこさん (@mimimi__12) 2016年6月29日
カビによる病気で梅雨時期に多い病気です。
褐色の病斑が大きくなり、やがて灰褐色のシミが大きくなってきます。
予防と対策は
- 下葉を切除するほか、混みあったところを剪定して風通しを良くする
- 落葉した病葉は伝染源になるので綺麗に片づける
等が挙げられます。
うどん粉病
ピーマンもうどん粉病にかかります。
うどん粉病は葉っぱがうどん粉のような白い粉が付いたようになる病気です。
うどん粉病をほっとくとこうなります😅#家庭菜園 #かぼちゃ pic.twitter.com/e4t1xGS0O4
— かずや(田舎で農業生活) (@kazuya_f831) 2017年6月28日
うどん粉は初心者でも分かりやすい病気です。
ほっておくと葉の光合成に支障が出て、生育が悪くなります。
無農薬で栽培したい人(私も)木酢液もしくは重曹液がお勧めです。
うどん粉病は分かり易い病気なので早期対策がしやすいです。
木酢液のほかに酢も効果的です。うどん粉病対策は色々あるので、他の方法も検討してもいいでしょう。
薬品を使ってもいいって人はカダンセーフがお勧めかな。
ピーマンの茎が黒いのは病気?
ピーマン、パプリカ、ししとうを栽培していると、茎が黒くなっていることがある。
家庭菜園初心者だと、この茎が黒い状態を病気だと心配になる人が多い。実際私もそうだったし(笑
これは、ピーマンの特性なので、病気ではないし、気にしなくてOKです。
詳しくはこっちの記事でまとめてありますよ。
□ピーマンの茎が黒い。病気?ピーマン栽培で起こる病気を調べた
パプリカ栽培では違う病気が起こる
パプリカ栽培ではピーマン栽培と違う病気が起こります。
パプリカは栽培が非常に難しい作物です。
特に尻腐れ病などは注意が必要です。
もしパプリカを栽培したいと思ったら、尻腐れ病には気を付けてください。
まとめ
ピーマンの主な病気の症状と対策方法などを見てきました。
正直、初めは病気を見ただけでは病名などを判断するのは難しいとは思います。
とは言え、病気になったときこそ家庭菜園をしている人の能力が発揮されるのでチャンスだと思うことも大切です。
その他野菜の病気について記事
他の野菜でもかかる病気は同じ場合が多いです。
勿論品種によって症状は違ったりしますが、見ておいて損はしないはずです。