トマト栽培が始まりました。
野菜を栽培しているとどんなに気を付けて栽培していても、病気とは無縁というわけにはいかないですよね。
それでも少しでも病気のことを知って、防除をすることが出来ますし、もし仮に病気に掛かった場合は対策も考えられます。
と言うわけで、今回はトマトかかる病気を詳しくみていこう。そんな趣旨であります。
トマトが掛る病気一覧
疫病
ミニトマトの下葉。去年の中玉トマトの時と似たような状態。プランターなので連作はしてないけど、疫病っぽい雰囲気が… pic.twitter.com/ZVXB1Z5A
— T. ISHIBASHI (@t_ishibashi) 2012年6月4日
疫病、学校の露地トマトで大変お世話になった病気だ😠 pic.twitter.com/7Jg6PUKRHQ
— めっし (@farmhouse_heir) 2016年12月30日
茎や果物に暗褐色のシミが出来る。次第に全体に広がり果実が腐敗します。
発生時期は5月~7月頃。
発生原因は土の中のカビが雨や水やり時に泥はねで植物の葉や茎につくことで伝染していく。
梅雨時期や水はけの悪い場所で多発する。私はこの疫病にすごく困らせれたのを覚えている…。
トマトのみに寄生するものや、ジャガイモ、ナスなど複数の植物に寄生するものがある。
対策としては、水はけを良くする、雨よけ栽培の実施。
ポリマルチや敷きわらで土の跳ね上げを防ぐことが効果的だ。
また、過剰な施肥を控えることも重要です。
窒素肥料が多いと茎葉が繁殖し、病気を助長する恐れがあります。
ポリマルチの他にはレーバスフロアブルで予防する使用例が多いとのことです。
注.2003年の改正農薬取締法施行に伴い、「トマト」と「ミニトマト(直径3cm以下のもの)」とは、農薬登録にかかる薬効・薬害の取り扱い上、別個の作物分類に属することになりました。したがって、「トマト」に登録のある農薬を「ミニトマト」に使用される場合は、予め「ミニトマト」に対する登録の有無をご確認ください。
タキイ種苗
モザイク病
トマトの病気気をつけてな。この株は多分モザイク病とうどんこ病併発してる。だいたいアブラムシのせい pic.twitter.com/oZGKfuR5A1
— しじり (@sleeping_went) 2016年8月12日
葉の緑色が濃淡が表れ、葉が縮れて糸のように細くなる。モザイク状の斑模様が現れるため、この名前が付いた。
非常に色々な植物で発生する。
収穫量が落ちたり、商品価値、観賞価値が落ちるので非常に困った病気です。
発生原因は病気に掛かった株の汁液を吸ったアブラムシ類が別の健康な株に吸汁するときにウイルスを移します。
アザミウマ、コナジラ等からも伝染します。
株を切ったはさみや人間の手から感染することもあるので要注意。
アブラムシの防除方法は以下の記事を参考に。
アブラムシ防除にはオルトランが評判がいいです。
青枯病
ベランダ菜園残念なお知らせ。この3日ほどミニトマトの葉が枯れ始め、どんどんすかすかになっていった。そして今朝は主軸にも茶色が広がる。青枯れ病らしく、果実も食べられないらしい。
この二日、お腹ぴーなのは腐りかけた実を食べたかららしい。 pic.twitter.com/LwrNOKKHxe— ぴむぞー/アボカド🥑ありがとう (@pimzo) 2016年7月22日
青枯れ病は株が緑色のまま急激にしおれる病気。
トマト栽培をしていると結構見る病気ですが、土の中に生育する細菌によって引き起こされる病です。
普通、どの病気かを判断するのは難しいですが、青枯れ病は「地ぎわの茎を切り、その液をコップにいれた水にさして日にかざすと乳白色のよどみがでる」これで判断できます。
この液体は細菌を含んでいるので周囲に伝染させないようにお願いします。
対策方法は水はけを良くして、細菌が土の中で活動しないようにすること。
マルチングで地温の上昇を抑えることが大切で細菌は地温が高いところを好むためです
マルチ重要です。
ネコブセンチュウ
二年ぶりの植替えと思いきや根が変!
ネコブセンチュウ⁉️
根をギリギリまでぶつ切りにして洗ってみた。木酢液に暫く漬け込み消毒?
新しい綺麗な根が出ますように…!
自己流なので専門家から見たら邪道かも?
今シーズンはダメかな?
来シーズン復活目指そっと♪♪♪(*^^*) pic.twitter.com/6YjvEJLm8t— アッコちゃん (@amaebi528) 2017年1月22日
これもトマトだけに起きるわけではありません。
糸状の小さな体のセンチュウが根に侵入し、葉が退色したり、しおれや枯れたりといった症状を起こします。
名前の通り、根がコブ状になっているのが分かると思います。根、コブ、センチュウってことですよね。
根を引き抜けばすぐ分かりますが、少々グロテスクですがorz
ネコブセンチュウの対策にはマリーゴールドが効果的というのは有名な話ですが、
あれはマリーゴールドの根が張っている箇所のみが効果的なのは知っていましたか?
□ネコブセンチュウ対抗植物はマリーゴールド?他の対策はあるの?
うどんこ病
うどんこ病出てきたー(|| ゚Д゚)
ハウスの中、乾燥してる証拠ですね😅 pic.twitter.com/JkMeJ2P7Za— 愛知のきゅうり屋3代目 羽佐田裕紀 (@yukihasada1) 2017年3月8日
うどん粉のような白いカブが葉を覆う。
写真を観れば納得のうどん粉をまぶしたかの様な葉。カビによる病気で乾燥した環境で発生します。
気温が高い夏は発生が少ないのも特徴です。
葉にしろいカビが覆うので、光合成が妨げられ生育が悪くなります。
対策としては
- 株間を保つ
- 適宜剪定を行う。
- 日当たりを良くする
- 風通しを良くする環境作り
これらが挙げられます。
発生した場合は、伝染力が強いのですぐ処分しましょう。
農薬を使う場合は…
菌の発生を抑えることが大切なので、総合殺菌剤のダニコール1000がお勧めです。
尻腐れ病
我が家の中玉トマトに尻腐れ病が発生!原因はカルシウム不足かチッ素過多か、うーん、どうしたもんかな。。 pic.twitter.com/2aZrlRJPFb
— Yoshihiro Kawahara (@YoshiKawahara) 2017年7月8日
尻腐れ病は名前の通り、トマトの実のお尻(ヘタと逆側)が黒く腐っていく病気です。
この病気の原因はカルシウム不足か窒素過多によるものです。
カルシウム不足は苦土石灰を水で溶いて畑にまいてみましょう。
窒素過多は肥料の与えすぎによるものです。
対処としては肥料の量・回数を減らしてみましょう。
この他にも病気は沢山ある…
この他にも植物の病気はすごく多いんです。
1つの病気だけではなく、併発したりもするので、この症状はこの病気だ!と断定するのはなかなか難しいです。
しかしながら経験を積みことで、ある程度の病気の特定は出来るようになるので、色々な作物を栽培していくことが大切ですね。
ピーマン、ナスの病気記事。
トマト栽培で起きる病気もあります。
□ピーマンの病気。写真で黒くなる・疫病・モザイク病・軟腐病を見る
□ナスの病気一覧。写真を見て半身委ちょう病、うどんこ病などの対策を考える
他にも立ち枯れ病、黄化葉巻病、などなど。
この記事の反響が大きければそちらも紹介していこうと思います。
トマト栽培で起こるほかの問題
思った以上にこの記事が伸びており、トマト栽培で困っている人が多いんだ…と実感しています。
実際私もトマト栽培をしている一人でいつも病気に悩まされています。
病気以外にもトマト栽培中に起きる問題はいくつかあり、そちらの方にも目を通してほしいと思い追記します。
トマト栽培で虫食いなどで被害が出る前にコンパニンプランツで対策しましょう。
□トマトに合うコンパニオンプランツって何?栽培時に効果的な虫よけ対策!
梅雨に向かいトマトが割れることがあります。裂果の対策方法など
□トマトが割れた!栽培時、裂果の原因、対策方法などを紹介する!
次回はトマト栽培の病気をもう少し紹介していこうと思います。
以上皆さんが最高なトマト栽培を楽しめるように。追記でした。