栽培中のパプリカが尻腐れ病になりました。
パプリカ栽培は本当に難しいと実感しています…。
パプリカ栽培を楽しみたい全ての人のためになるような「パプリカ栽培での尻腐れ病対策」を紹介していきます。
尻腐れ病はカルシウム不足だけが原因ではありませんよ。
尻腐れ病になる原因
尻腐れ病になったパプリカ
パプリカ栽培はピーマンやシシトウに比べて、実が熟すまでに時間が掛かります。
そのため、尻腐れ病になる確率が非常に高くなります。
尻腐れ病はカルシウム不足が原因とよく言われます。
確かにカルシウム不足が原因で起こる病気なので、苦土石灰・有機石灰等まけばいいと思っている人が多いです。
でも、本当に尻腐れ病の原因ってカルシウム不足だけなのでしょうか?
色が変わってきたパプリカ…#尻腐れ病 になりました。
ここまで来るのに苦労したのになあ。
肥料が多かったのか、カルシウム不足か。はたまた水の与えすぎか。
恐らくカルシウム不足だな。
本当に日々勉強ですね。 pic.twitter.com/u01h0YEk8q— きんた (@farmkinta) 2017年7月20日
尻腐れ病が起こる原因として考えられる3つの要素は…
- カルシウム不足
- 水の与えすぎ
- 土壌窒素過多
この三つが原因と考えられています。
パプリカは栽培期間が長いので、栽培中にカルシウムが不足しがちです。
カルシウムは実の成長には欠かせない栄養分で、これがないと組織が死んでいきます。
カルシウムは石灰をまくようにすればいいですが、石灰には種類があります。
- 消石灰:10日~14日前にまく。土壌の中和強い
- 苦土石灰:1週間前。土壌の中和やや強い
- 有機石灰:すぐ使える。中和性は弱い
パプリカ栽培での理想は苦土石灰を苗を定植する前1週間前にまく。
この時石灰の量は多めでも問題ありません。
栽培中は有機石灰をまき、カルシウム不足を補う。
これが理想の形になります。
窒素が多いのも病気を巻き起こす
窒素が多いと尻腐れ病になりやすいです。
パプリカは栽培期間が長い(言い過ぎ)ので肥料切れは避けたいところですが、正直少ない量を2~3週間に1回与えれば問題ありません。
もしくは窒素分が少ない肥料を与えるようにしましょう。
水の与えすぎ
実は水の与えすぎも注意が必要です。
パプリカの露地栽培が難しいと言われているのは、この水分調整が難しいからです
栽培期間的に梅雨時期に当たるのですが、雨が大量に降った後、強い日差しが株に当たると株は水分を吸い上げようとします。
しかし、水の与えすぎは根を弱め、吸水力の低下を招きます。
特に梅雨時期は雨が大量に降ったあと、急激に強い日差しになりますよね。
水が多くなった土壌により根は弱っているので、どこから水分を補給するかと言うと…
実は実から水分を吸収するんですよね。
こうなると、カルシウムの吸収も遅くなり、尻腐れ病になる確率がグッと上がります。
こういった理由から、パプリカは露地での栽培は非常に難しいので値段が高いのです。
パプリカを家庭菜園、特にプランターで栽培する場合は、水の与えすぎには注意が必要です。
僕は土が乾いたら水を与えるようにしていましたが、尻腐れ病になるのが怖いんの水分量を抑えていました。
尻腐れ病になったら
尻腐れ病になった実はすぐ摘果しましょう。
小さい黒い穴も尻腐れ病になっている証拠なので、もったいないですが摘果することをお勧めしています。
株ごと抜くことをお勧めしているブログや本をみますが、正直株ごと抜くことはしなくてもいいでしょう。
その代わり、病気を発見したらすぐ石灰を蒔くこと。水やりを抑えること。肥料をあげるのをいったん止めて、肥料の種類を考えること。
これだけは守れば、ほかの実に病気が起こる確率を下げることが出来ます。
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まとめ
パプリカ栽培での尻腐れ病の原因と対策を見てきました。
栽培を通してパプリカがなぜ高いのか、本当に分かりました。
尻腐れ病にならないように、カルシウム不足・窒素肥料過多・水やりの3点を気を付けて、パプリカ栽培を楽しんでください!