自分で作った美味しいミニトマトは格別です。
ミニトマト栽培はシシトウと同じように初心者でも作り易い野菜ということで良く紹介されています。
種から栽培をしなくても、時期になればホームセンターや、種苗屋で普通に苗が売られています。
ミニトマトの苗が店先に並ぶ時期は4月~6月(栽培する地域で多少の誤差はあります。)
ホームセンターに行けば一本60円~売っている場所もあります。
また品種改良も盛んで、接ぎ木がされた病気に強い苗などが売られている。
上記の理由からミニトマトは初心者でもとっつき易く、そしてプランター栽培でも簡単に作ることが出来ます。
そんな、初心者でも安心して栽培することが出来るトマト栽培について詳しくみていこうと思います。
ミニトマトの栽培方法
まずは、トマト栽培での基本情報です。
トマトの苗が出回る4月~6月までが植え付け時期です。(種から栽培する場合はもう少し早い)
収穫期間である7月~8月までに追肥と脇芽かきなどの手入れが必要になります。
※脇芽かきについては後述しますね
草丈は低く(それでも支柱は必要になります。)肥料も少なく、病害虫も付きにくいので初心者でも安心して栽培出来るのが特徴です。
1株から50~100個位の実が取れる夏を代表とする夏野菜です。
ミニトマトの苗選び
ミニトマトの苗は濃い緑色の大きな葉を持つ苗を選びましょう。
ホームセンターで売られているものの中には苗がまっすぐ伸びていないものもあるので、そういうのは購入しないようにしましょう。
また、蕾が見えている苗を選んだ方が早く収穫を楽しむことが出来ます。
逆に、葉が小さく、色味が弱いもの、苗が曲がっているもの。葉に穴が空いてる苗は選ばないようにしましょう。
これらはなんらかの生理障害を抱えている可能性があります。
しっかり苗は吟味することは、今後の栽培に関わってきますので慎重に選びましょう!
苗の植え付け・プランター選び
苗を選んだ後は、実際に苗の植え付けです。
使うプランターのサイズは5号以上の素焼き鉢。または小型プランターをお勧めします
上記写真は実際に、僕が使ったプランターですが、大きすぎました…(笑
5号以上のプランターは直径15cmの物を言います。
トマト栽培で使う土は『水はけがよい土』を使うようにしましょう。
もともと、トマトは肥料少なめを好むので与えすぎは注意が必要です。
pHで言えば、6.0-6.5の微酸性土壌を好みます。
土壌酸度は初心者の方はそこまで気にしなくてもいいですが、酸性、アルカリ性に傾きすぎる土壌には注意が必要です。
土壌酸度計は1個持っていると大変便利です。
植え付けは浅くが基本
苗の植え付けは、元肥を少なくして浅く植え付けます。
植え付けるタイミングはトマトの蕾(第一果房)が付いた頃です。
幼い苗は生育が早いので、植え付けるタイミングを間違えると異常な茎が発生する原因になります。
2株以上植える場合は、株間を30~40cm程離し、植え付ける場所は盛り土をしておきましょう。
水はけの悪い土を使うことで、病気になりやすいので注意が必要ですよ。
わき芽かき、摘芯・摘果の必要性
わき芽とは、葉の付け根から出てくる小さい芽の事です。
このわき芽は出てきたら早い内に指で摘み取りましょう。
脇芽かきをすることで、中心の枝が太くなり実つきがよくなりますよ。
トマトの脇芽の場合は脇芽かき後、土に植えると新しい苗として再生します。
脇芽かき⇒土に植える⇒新しいトマト苗になる。
これを繰り返すとトマトを永遠に栽培することが出来ます。
参考:トマトの脇芽は取らない?脇芽から無限にトマトを栽培してみよう
摘果については、一番最初に出来た実は取ることを言います。
これは摘芯と同じで一番最初に出来たところに栄養が多くいくので、取ることでほかの実の成長を促す効果があります。
支柱立て
葉が茂ってくると、苗が倒れやすくなるので支柱を立ててビニタイや紐で結びましょう。
100均のビニタイが安くて使い易いのお勧めです。
参考:100均家庭菜園向き道具。種、ビニタイ、底鉢ネット、じょうろ等紹介!
紐の結び方は8の字でゆるく固定するようにしましょう。
きつく結ぶと茎の成長を阻害することがあります。
必ず、ゆるく結び茎が成長しても窮屈に感じないように心がけましょう。
追肥
植え付けから30日後で黄色い花が咲きます。
花が咲いたら、優しく揺らすことで実が付きやすくなります。
あくまでも優しく揺らさないと花が落ちることがあります…
おはようございます🌥
今朝も台風の影響かお日様が出たり隠れたりラジバンダリーの東京w でも今日は暑くなるって… そんな言葉にとまといながらもトマトが花を付け始めました花言葉は「完成美」カゴメカゴメそうカゴメ赤い実になっちゃうカゴメ〜♪そしてあなたの前にデルモンテ(笑)良い週末を👍 pic.twitter.com/ObSKDZQY6f— ヒロブ☆ガブリエル👼 (@171718Bu) 2017年8月4日
花が咲くころには肥料を良く吸う時期です。
液肥なら10日に1回、水やりをかねて与えましょう。
私は有機肥料を使っていましたが、1週間に1度位5g~10gずつあげていました。
有機肥料の場合はゆっくりと効果が出てきます。
収穫
合体中玉トマト🍅
もうすぐ収穫です😂 pic.twitter.com/BXwoKLJ3FF— わっくん (@wakdonaldo) 2017年8月4日
開花して約20日で緑色の実が付きます。
緑から鮮やかな赤に変わり、完熟したものから順次収穫しましょう。
つけ根を折るようにひねると簡単に収穫できますよ。
栽培中に直面する問題点
次はトマト栽培で直面する問題について記載していきます。
トマト栽培中に必ずと言っていい程、直面することがあります。それは実が割れることです。
これは裂果といいトラブルです。
裂果について
ミニトマトは原産地が南米アンデス山脈です。
アンデス山脈は広い山々だが、基本的に寒く乾燥地域で、日中気温がかなり上昇することもあるとのことで、寒暖の差は激しいらしいです。
トマトは長年そういった気候の中で育ってきました。
こういった野菜の為、水のあげ過ぎにより実にが内部から破裂するといったことがあります。
栽培に水は必要ですが、水のあげ過ぎはトマトの栽培に適していないのです。
トマト栽培をする上では、水やりの回数を減らし、一回の水やりであげる水の量を増やすのが美味しいトマトを作るポイントです。
また、乾燥に強い植物なので水が切れそうになると生存本能が働き、実が引き締まり甘くなります。
よくトマトはストレスと与えると甘くなると言いますが、まさに水やりを抑えることでストレスを感じます。
正直、私は一日一回、朝たっぷりの水をあげる方法を取っていました。
これにより実が引き締まり、サクランボの様に甘いトマトができました。
また、栽培期間中は梅雨に当たります。
プランター栽培だと梅雨の期間はなるべく雨の当たらない場所に移動するなど、苗に対しての考慮が大切です。
実が割れる原因
実が赤くならない
ミニトマト栽培中に良く耳にするのがこれだ-実が赤くならないんです。-
実が付き、赤くなるのには少しの時間が必要です。
慌てずじっくり待ちましょう。
この実が赤く色づかないといって、肥料をあげ過ぎたりしないようにしましょう。
肥料をあげ過ぎると根腐れを起こす場合があります。
冒頭でも紹介したが、トマトはそこまで肥料を必要とする野菜ではありませんが、肥料がなくてもいい訳ではありません。
それでも目安が欲しいとい方向けに、ミニトマトは開花してから約45日が目安です。
じっくり待ってみて、実が色づかない場合は肥料関連を疑った方がいいかもしれません。
ミニトマトがかかる病気
ミニトマトは色々な種類の病気にかかります。
無農薬で栽培している人には色々なオススメなやり方があります。
それは、酢です。
酢は細菌系の病気には効果てきめんです。
酢もしくは木酢液をうすめて病気予防をするようにしましょう。
参考:無農薬栽培で酢・木酢液が最強の理由 土壌酸性度(pH)も解説
トマトが掛かる病気は…
疫病、モザイク病、青枯れ病、ネコブセンチュウ、うどん粉病、尻腐れ病(リンク先はパプリカの尻腐れ病記事です。対策は同じです)などが挙げられます。
これらについては書ききれないので、画像と共に下記に詳しい記事を書きました。
トマトの害虫対策 無農薬・コンパニオンプランツ
トマト栽培をなるべく農薬に頼らない栽培方法で挑戦している人は是非、コンパニオンプランツを検討してほしいです。
コンパニオンプランツとは、共栄作物または共存作物とも呼ぶ、農学、園芸学上の概念であると共に、近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる植物のことを指す。また、そのようなコンパニオンプランツを二種類以上、互いに近傍に栽培することを混植または混作と呼ぶ。
出展:Wikipedia
トマトに合うコンパニオンプランツについては以下の記事に詳しくまとめてみました。
一度目に通しておくとトマト栽培時害虫対策などで役にたつと思いますよ。
併せて読みたい人気記事
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。
トマト栽培についてまとめてきましたが、如何だったでしょうか。
僕は初めて育てて野菜がししとうとトマトでした。
ホームセンターで買ってきた苗を何も調べず植え付けし、病気になった経験があります。
栽培方法を確認し、栽培することが非常に大切だと実感しています。
みなさんの育てているトマトが美味しく出来るよう、自分の失敗を反省しこの記事を書きました。
是非美味しいトマトを作ってもらえれば幸いです。