パクチー狂いの人が世の中には多く存在しております。
都心に住んでいるとパクチーハウスさんなどパクチー狂いの人が歓喜するお店も多いですが、田舎の方にいけば都心ほどパクチーを楽しめるお店が少ないのが現状です。
といいつつも、東南アジア料理に多く使われるパクチー。きっとどこかで手に入るはず!と高をくくったもののなかなか手に入らないなんてことも。
よし!それなら自分で栽培してしまえ!!!という気持ちで栽培を開始してみました。
ちなみに私の目標はパクチー栽培もそうですが、コリアンダーが欲しいのです。
パクチーとは?
まずはパクチーとは何かというところから始めましょう。
コリアンダー(coriander、学名:Coriandrum sativum L.)はセリ科の一年草である。パクチー、シャンツァイ (香菜)、中国パセリなどとも呼ばれる。
Wikipedia
上の写真はパクチーの画像ですが、パクチーはギザギザのフォルムが特徴的です。セリ科の1年草でアジア圏を中心に多くの料理に使われています。
タイではスープ物には必ずといって良いほど使われるハーブです。地元民からの支持は絶大です。
パクチーは葉っぱの事を指し、実や乾燥したものをコリアンダーと呼びます。カレーを構成するメインのスパイスの一種です。
中華料理では、パクチーと呼ばず生菜を「シャンツァイ」の名称で呼び、中華料理にも広く使われるので「中国パセリ」と呼ばれています。
アジア圏では料理に使われる頻度が非常に高い香草です。
パクチーの栽培は難しい?
パクチーを栽培しようと迷っている人はすぐ今日から始めてみましょう。実はパクチーの栽培は非常に簡単なんですよね。
その理由はいくつかありますが、パクチーは寒さや害虫に強いので一年を通して栽培可能です。冬でも栽培できる香草なんですよね。
パクチー栽培の基本情報
科名 | セリ科 |
水やり | 水を好む |
日当たり | 日当たりのよい環境 |
難易度 | 初心者でも安心 |
栽培時期は5月~10月。種を植えてから約一か月で収穫が可能です。葉が元気なうちはいつでも収穫可能で、間引きしたパクチーも栄養価が高くおいしく食べられます。
暑さに弱く、寒さに強いので栽培環境を整えれば一年を通し栽培可能な初心者にもおすすめ出来るハーブです。
パクチー栽培のポイント:秋まきがおすすめ
パクチーは暑さに弱く、寒さに強い野菜です。基本的には9月~10月前後の秋撒きがお勧めです。
強い植物には分類されますが、温かい時期に栽培すると害虫対策をする必要が出てきます。秋まきなら害虫対策にそこまで悩む必要はないので初心者の人は温かい時期を避けて栽培してみましょう。
パクチー栽培のポイント:植え替えは厳禁!直播をするべし
パクチー栽培の一番のポイントは直播をする植物という点です。直播は読んで字の如く直接土に撒き、移し替えない栽培方法の事です。
反対にポッド撒きはポッドで種をまき、ある程度成長したら露地やプランターに植え替える方法です。
パクチーは植え替えの過程で根が傷つくと成長が止まってしまう恐れがあるので、直播をオススメします。畑に畝を作り植えるか、初心者ならプランターで栽培するのがいいでしょう。
露地栽培でも問題なく育ちます。土つくりをしっかりして水はけのよい土を作りましょう。
パクチー栽培のポイント:種を植える前に二つに割って、水につける
パクチーの種を割り水につけている
パクチーの種はそのまま植えると芽が二つ出てきます。種の構造として殻の中に種が2つ入っています。そのためパクチーの種を二つに割って、土に植えることが大切です。
パクチーの種は指で挟み力を加えると簡単に割れます。二つに割った種は水につけて発芽促進をしましょう。一晩つけると格段に発芽率が上がりますよ。
パクチー栽培のポイント:間引き
我が家のパクチー
パクチーの間引きは他の野菜栽培とはポイントが少し違ってきます。野菜栽培だとなるべく苗を大きくしたいので葉が重ならない程度に間引くことが多いです。
しかし、パクチーは小さい状態で間引いてしまうと苗が倒れてしまう恐れがあるため苗が大きくなるにつれて少しずつ間引いていきましょう。
下の画像くらい葉が重なっても問題ありません。徐々に間引いていきましょう。
パクチー栽培のポイント:追い種まき
間引きをして苗と苗の間に隙間ができたら、そこにパクチーの種をまいてみましょう。こうすることで一年中パクチー栽培を楽しむことができます。
苗と苗の間がスカスカになる前に、早めに追いまきをすることをオススメします。
パクチーの栽培ポイント:水やり
パクチーは水分を好む性質ですが与えすぎると根腐れを起こすことがあります。
土壌は水はけのよい土を使うので表面の土が乾いたら水をたっぷり与えるようにしてください。水やりの頻度を上げるより一回での水やりの量を多くするのがポイントです。
害虫対策もしっかり 特にアブラムシには気を付けよう
パクチー栽培で特に気を付ける害虫はアブラムシです。アブラムシはパクチーが大好物で温かい時期での栽培だと注意すべき害虫になります。
こういう害虫対策を考えるのが面倒な人は、やはり秋まきをオススメします。
対策としてはアブラムシはキラキラしたものを嫌う習性があります。アルミホイルをパクチーを栽培しているプランターに敷くか、畑に広げるのが有効です。
ケール栽培の時にアブラムシ対策をした写真
もしそれでもアブラムシの猛攻に耐えられないときはベニカスプレーがオススメです。
アジアを回ればパクチーの使用頻度の高さに驚く
タイのスープにはパクチーの使用頻度が高い。小さいパクチーなので香り栄養共に最高。
至る所にパクチーとコリアンダーが使われている(コリアンダーはパクチーの種)
このBBQ串にはコリアンダーを粗くすりつぶした物がかけられている。
甘辛いソースにコリアンダーの爽やかな香りがマッチ。
コリアンダーをかけるだけで劇的に風味が変わる。日本に帰ったら作ってみるぞ。 pic.twitter.com/5JRhVznFAF
— きんた (@farmkinta) September 22, 2017
串物にはコリアンダーの種を粗くすりつぶしてパラパラとかけている。すごくおいしい。
マーケットには当たり前のようにパクチーが売られている。
アジアの食生活にはパクチーとコリアンダーは欠かせない存在になっている。日本ではまだまだ浸透率は低くパクチーを気軽にスーパーなどで購入するのは難しいだろう。
好みがわかれる香草だが、おいしくて栄養価も高いハーブであることは間違いない。
パクチー好きにはチャレンジしてほしい!
パクチー栽培はポイントさえ抑えれば簡単に栽培できる野菜です。
最近はエスニックブームで注目を集めていて「パクチスト」なる愛好家も誕生しているとか。
パクチーの種はコリアンダーとして売られていることもあります。下のタキイ種苗のコリアンダー種が品質、発芽率ともにおすすめです。